毎日顔の半分をマスクで隠して歩く女性について、子供達は想像を逞しくした
事でしょう。
「何で毎日マスクしてんだろうな?」
「マスク取ったらすごいブスだったりして」
「ものすごく鼻がでかいとか?」
「すげェタラコ唇だったりして」
「信じらんないくらい口がデカかったりして」
「耳まで裂けてるとか?」
以上は全て私の推論ですが、大体このような経緯で「口裂け女」は誕生したの
ではないかと考えています。
その後「口裂け女」は全国を席巻しますが、それは単に風邪や鼻炎・花粉症予防
のためにマスクをしていた女性の容姿が、噂に聞いていた口裂け女の姿に似て
いただけであろうと思われます。
「口裂け女」についての詳しい情報(ポマードと言う言葉に弱い、三姉妹である、
べっ甲飴が好物など)は、「人面犬」や「人面魚」の場合と同じで、当時の
週刊誌等の編集者が面白おかしく「でっち上げた」ものだという事を聴きました。
でなければ、いくら「口裂け女」といえど、大の大人が見ず知らずの子供に、
自分の身の上を人生相談よろしく事細かに語って聞かせるものでしょうか?
また、子供の方も一言一句逃さず、冷静に聞いていられるとはとても思えません。
なんだか「浪漫」をブチ壊すような事を申し上げてきましたが、
「口裂け女」は決して姿を消した訳ではありません。
ほら、思い当たりませんか? 「口裂け女」の噂を聞かなくなり始めた頃と、
世間で「花粉症」が認知され始めた頃が不思議と一致している事を。
そうです。「口裂け女」は皆さんの周りにまだ居るのです。
「花粉症患者」の人達に紛れて目立たなくなっただけの事なのです……。
■次回分は【都市伝説発生のメカニズム/その5 本当の百物語】です
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