本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


■■〜・〜・〜★【逢魔が時−深夜のコラム】★〜・〜・〜■■

読者コラムニストによる連載企画です





−都市伝説雑考−




◆◆◆読者コラムニスト 古川新吾さん(男性)◆◆◆


【都市伝説の発生メカニズム/その5】

「本当の百物語」




      百物語。それは紛れも無く日本最強にして最大の怪談会であります。
      古来より、「百話目を語り終えた時に、とてつもなく恐ろしい事が起きる」
      とよく言われていますが、それでは実際にどんな恐ろしい事が起きたのか、
      その具体例を皆さんは聞いたことはありますか?

      「物凄く怖い事が起きる『らしい』よ」と言われているだけで、百物語もある意味
      「都市伝説」と言ってよいのではないでしようか。

      一般的に知られている百物語の方法は、「一話語り終えるごとに、ろうそくを
      1本消す」というものですが、実はこれは正規のやり方ではありません。

      百物語にも「正しい作法」と言うものが存在するのです。
      では、その作法を以下に記して見ましょう。


      まず、「青い紙」を張った「行灯(あんどん)」を百台用意します。
      次に、会場となる部屋の壁四面を「青い布」で覆います。
      最後に参加者は全員「青い着物」を、襟を「逆合わせ」に着ます。
      これで準備は完了です。

      後は伝わっている通りに、一話話し終えるごとに行灯の火を吹き消して
      いけばよいのです。

      ところで、なぜすべての道具を「青色」で統一するかと申しますと、
      「青色」は「冥界」の色であり、青い紙を張った行灯と四方の壁を青い布で
      覆った部屋は「冥界」を表し、その中の青い着物を着た人は「冥界の死者」を
      表しているのです。

      すなわち、「死者が冥界で怪を語る」と言うシチュエーションを人工的に作り出し
      「本物」の「怪」を呼び寄せやすくしている訳です。
      例えて言うなら「鮎の友釣り」的に「本物の死者」を呼び寄せるみたいなものです。

      もし皆さんの中に、この夏の思い出に百物語を企画している人がいるならば、
      是非この「正しい作法」で「百話」を完結してみて下さい。
      そして、本当に「とてつもなく恐ろしい事」が起きたなら、どうかその詳細を
      雲谷斎さんに報告して下さいね(笑)。

      ただし、結果「なにか」にとり憑かれてしまっても、当方としては責任の取りようが
      ありませんのであしからず(笑)。




      ■次は最終回『本当のようなウソの話と嘘のようなホントの話』です





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