本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<読者のコワイ体験談>

信じがたい事が起こる怪異
-異-





−連れて行かないで−


■■■ぱうらさん(女性)からの投稿■■■



    7月末、祖父が突然倒れ、入院することになりました。
    入院一日目、私は家族の連絡係として家で待機ということでしたので、
    病院には行きませんでした。

    次の日、見舞いに訪れた病院は大きく新築で、病室も廊下も煌々と
    電気が点き、とても明るい雰囲気の綺麗な病院でした。

    入院して三週間後の平日。

    仕事が終わった夜に病院へお見舞いに訪れ、しばらく家族と話していると
    病室のカーテンをすり抜けるようにして、ドライアイスの煙が地を這う
    ように、何かが入ってくる気配をいきなり感じました。

    私は本能的に立ち上がり、祖父の寝るベッドの足元に立ちました。
    無意識に私は心の中で呟いていました。



             
「連れて行かないで!」



    すると、それは私の足元からまるで蛇がとぐろを巻くように、
    するりするりと私の上半身に向かって昇って来ました。

    それが昇ってくるにつれ、増していく息が詰まるような苦しさと、
    胸の痛みを家族に知られないようにぐっと耐え、浅く速く息を数度
    繰り返した次の瞬間、いきなり私は苦しさから開放されました。

    そして、次の瞬間。

    「おとうさーん!!」

    外から血を吐くような叫び声が聴こえ、ついで泣き叫ぶ声。

    二部屋ほど隣の部屋から、お父さんを必死で呼ぶ声が聴こえてきました。
    泊り込みで頼んでいた介護士さんがそれを聴き、溜息混じりに言いま
    した。

    「心臓が悪かったらしいですよ」

    何も知らず、私が心の中で思わず呟いた「連れて行かないで!」という
    言葉が、いきなり意味を持った気がしてなりませんでした。





   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
         <採点した読者と雲谷斎のコメント>


   死神は一体どんな姿をしているんでしょうかね。あまりお目にかかりたく
   ないですが……。顔はドクロで、大きなマントを身にまとい、フードを
   かぶって大きな鎌を持っている。青白い馬に乗っていたりして………。
   ありふれた死神の姿の空想です。        (マッドマックスさん)


   怖いですね〜〜〜。僕も祖父が入院している時に病院に泊まり込んだ事が
   あるんですけど、何も感じなかったですけどねぇ(^^;。(じゆんさん)


   怖いというより「あるだろうな」という感想でした。病院という場所は
   人の生死の交差点のようなものですからね。去り行く者、迎えに来る者、
   寂しい者、つらい者、色んな念が渦巻いてるのだからある意味何が起こっ
   ても不思議はないと思います。          (たいがのパパさん)


   私の亭主の父親の話なんですけど、お亡くなりになった日に、朝から
   「今日は靄が多いな〜。」と、病室で言っていたそうです。  
                            (mix hana01さん)


   隣の部屋の方を連れて行ったとなると、死神は特定の人を連れて行くので
   はなく、力が落ちた人を連れてゆくのでしょうか?(もりもりひとしさん)






           ★雲谷斎のイッチョ噛み★
                ▼
   「これって考えようによっては、死神とちゃいまっしゃろか……?
    隣の部屋の患者を代わりに連れていったとも考えられますよねぇ」

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






本、CDのご注文 逢魔が時売店へ ここから出来ます

本当にあった怖い体験談を募集しています。

怖い話が毎週読める!メールマガジン「逢魔が時物語」


  

逢魔トップ 5行通信 逢魔本編 読者体験談 季節の怪異 ブログ 「視」の部屋
「聴」の部屋 「感」の部屋 「異」の部屋 「縛」の部屋 「獣」の部屋 「戦」の部屋 「染」の部屋
「笑」の部屋 「妖」の部屋 掲示板 恐い話投稿 メルマガ申込み よい子のリンク ゴクラク映画感