本当にあった恐い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「縛」の部屋です




ベッドのまわり


          ■■■Y.Yさん(女性)からの投稿■■■



   東北のH温泉のとある旅館に泊まった時のことです。
   部屋に入った時から、狭くてなんか暗いなーとは思ってはいたんですが、
   その時はただ、部屋の構造上のせいだと思っていました。

   温泉宿とはいえ出張中でのシングルの予約で、ただ部屋にベッドと机、椅子
   が置いてあるだけのシンプルな部屋でした。

   夜12時を過ぎた頃か、眠りにつくと何かの物音で少し意識が覚醒しました。
   よく聴いてみると、それはその旅館備え付けのスリッパの音で、



   
パタパタ、パタパタ……と歩いているのです。
               
……私のベッドのまわりを!!!



   ベッドは右側と足側が壁につけられています。
   2面しかスペースがないのに、そのスリッパはパタパタパタパタと音を立て
   ながら、くるくると廻り続けていました。

   体は金縛り状態で動けず、怖いので目は閉じていました。
   金縛りが解けて電気を点けましたが、部屋は別に変わりなく、私の脱いだス
   リッパはちゃんと、ベッドの横に脱いだ時のまま揃っていました。

   あの時、もし目を開けていたら、私の体を見下ろしながら誰かがくるくると
   廻っていたんでしょうかね……。
                                (bk175-2)




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