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ここは「感」の部屋です
−読経−
■■■九紋竜史進さん(男性)からの投稿■■■
私の家は祖父母が結構な土地持ちで、ま、資産家ってやつですか? 豪邸に住んでた訳ではありませんが、生活に困窮したこともないです。 言いたくないですが、相続争いは一般人には想像もつかないほどで、 年始まわりではその息子、娘らが媚を売るさまは幼心に見て育った 私には、「何てあさましい叔父、叔母だ」と半ば呆れていました。 こんな状況ですから、祖母が亡くなった時はもう推して知るべし。 (父の)兄弟は一瞬にして血で血を洗う関係になり、相続争いは修羅場 でした(ある意味、こっちのほうが怖いかも知らんわ)。 そしてそれが祖父の番になってしまった時、ご想像のとおりです。 葬儀が終わるや別室に集まって、またおっぱじめているのです。 「勝手にしてくれ」そう思った私は、一人先に葬儀場を後にしました。 帰って、私は何の気なしに仏壇の前に座り、じっと見つめていました。 「実の親が亡くなって、この有り様か……」 祖父が可哀相になったので、線香をつけ読経をしてあげることにしました。 唱え始めてすぐ蝋燭が消え、気味が悪かったのですが続けました。 その直後、痛烈な吐き気と何とも言えぬ悪寒に襲われ、 「なにかいる」と、瞬時に察知できました。 でも、ここまできて辞める訳にもいきません。 「色即是空、空即是色……」もはや読経にならない読経でした。 一通り唱え終えた私はすぐに仏壇を去り、言い知れぬ気持ちの悪さだけが 残りました。 あれは、祖父が何か言いたかったのでは……。 そのうち父たちが帰ってきて、まだ相続の話をしています。 人の気も知らずに、父さんは目出度い息子だよ…。 (kn376) |