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ここは「視」の部屋です
−サラリーマン−
■■■Saraさん(女性)からの投稿■■■
あれは、一年前の春先の事です。 私と親しい職場の友人5、6人でカラオケ屋へ行った帰り、もう少し話が したい……と、近くのデニーズに寄りました。 もう夜中の3時を回っていたと思います。 酔い覚ましにコーヒーを飲みながら話にふけっておりました。 ふと外を見ると、すでに白々と夜が明けはじめていました。 「もう、新聞配達の人が来る時間だよ!」と誰かが言い出すと、そろそろ 帰ろうか……ということになり、店を後にしてそれぞれ自転車で家路につく ことにしました。 明け方4時半になっていました。 私と2、3人の友人が同じ方向なので、ママチャリをこぎながら高架線沿い を走っていますと、私の右歩道に人の歩いている姿がちらっと映ったのです。 あたりに、他に歩いている人はおりません。 白い半袖のシャツに、グレーのズボンをはいたサラリーマン風の人でした。 その高架線下は駐車場になっていました。 私は、はっきりその男の人を見たのですが、 彼の体の向こうに、透けて車が見えるのです。 その時、とっさに「あ! 見ちゃった!」と直感しました。 彼はまっすぐ前を見て、ゆっくり歩いていました。 「見てはいけない!」と感じ、私は前を向き自転車を必死にこぎました。 でも、気になって後ろを向くと…もう、男の姿は消えていたのです。 ただその時、不思議なことに恐い! という思いはありませんでした。 いままでに色々体験して来たからかもしれません。 でも、後にも先にも、ハッキリ見たのはこの時だけです。 (sh429) |