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ここは「染」の部屋です
−手形− ■■■ミンチンさん(女性)からの投稿■■■ |
その当時、某番組で「心霊バスツアー」なるものが流行っており、よく ツアーと称して、「有名心霊スポット」を夜になるたびに巡っていました。 真夜中にその霊園に着き、園内に車を止めいざ入ろうという時に、一人が 「俺は、車で待っている」と言い出し、結局、残りの2人で巡ることにな りました。 入ってみると、最近整備されたばかりの園内は小奇麗な公園といった感じ で、うわさに聞くところの霊が出る、とはとても思えない雰囲気でした。 ひととおり見回り、何も出ないと愚痴をこぼしながら戻ってみると、車中 の友人の様子がおかしい事に気づきました。 「どうしたんだ?」と問い掛けても、縮こまり震えていて、満足に話せぬ 様子……。 「とにかく、この場を離れよう」というような事を繰り返すので、車を発 進させ、とりあえず近くのコンビニに向かいました。 明るい場所に来て、彼も少しは落ち着いたらしく 「さっきはどうしたんだよ」と聞くと、彼は青ざめながらも 「……さっき、お前らが出ていって、しばらくしたら車の窓という窓に、 たくさんの手が貼り付いたんだ」と言いました。 「ふざけるなよ。おまえ、俺らをびびらせようってんだろ〜」と軽い調子 で言うと「ふざけてないよ! 本当にこわかったんだよ!!」と叫びます。 「ば〜か……」なおも言いつのる彼に、だまされないぞと言おうとしたそ の時、それに彼らは気づきました。 コンビニの明かりに照らされ見えるものは……。 うっすらと汚れた車体の窓に残る、無数の手形でした。 (25td) |