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ここは「染」の部屋です
−トイレの紫ばばあ− ■■■暁政さん(男性)からの投稿■■■ |
これはS小学校の話です。 Jさんはもうすぐ授業が始まるので、急いでトイレへ行こうとしました。 時計を見ると、今からトイレに入ると間に合いそうにありません。 そこで目に入ったトイレは旧校舎のトイレです。 急いで駆け込みました。 トイレはいちばん廊下側に入りました。 手早く済ませて行こうとすると、一枚の紙が目に入りました。 「なんだろう?」と思い、その紙を指で触りました。 ベリッと紙が破けてしまったのです。 紙の後ろには、何か紫色のものがもぞもぞしていました。 それをよく見ると「手」だったんです。 手はニョキッと伸び、Jさんの手首をつかむと引っ張ろうとしたのです。 手を振り払いトイレから出ました。 しかしなんと、出たところはいちばん廊下側に入ったのに、出たのは いちばん奥でした。 そんなことはおかまいなしに、Jさんは出口に向かいました。 しかし、出口はいっこうに近づきません。 急いで走っていると、ガシッと何かが足をつかみました。 Jさんはそのはずみで転びました。 見ると紫色の手がトイレから伸びて、つかんでいたのです。 必死にもがきました。 さっき転んだ衝撃で捻挫していました。 しかし、Jさんはそんなことを忘れて、必死に片方の足で紫色の手を 蹴りました。 無我夢中で蹴っていると、紫色の手は痛そうに足を離しました。 Jさんは再び走りました。 足の痛みをがまんして走りました。 今度はだんだん出口に近づき、遂にトイレを脱出しました。 出たとたん、ドンと何かに当たりました。 見ると、それは紫色の着物、紫色の手足、上を見上げると顔、髪も紫色の おばあさんが立っていました。 「よくもやってくれたね。今度はあたしの番だよ」 と言い目をつり上げました。 あまりの恐ろしさに気絶してしまいました。 目が覚めると保健室のベッドに寝ていました。 先生に聞くと、トイレで倒れていて運ばれたというのです。 ポケットに手を入れると紫色のハンカチがあったのです。 あの妖怪は「ムラサキババア」。 もしあの時、紫色のハンカチを持っていなかったら、ムラサキババアに とり殺されていたでしょう。 (td364) |