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超常現象を信じないと言ってる割に、いろいろ経験してる父の体験談です。
父が10歳くらいのときのこと。
父は東北の農家の出身なのですが、昔の農家はお風呂やトイレが外にあった
んですよね。
ある夜、彼はトイレに行きたくなって目が覚めて一人で外に出て、すませて
玄関に向かおうとすると、なにか気配が。
月明かりの中、周りを見渡すと隣の家の庭先に、そこの家の長男がぼんやり
立っている後ろ姿が見えたそうです。
山のほうを見て、煙草を吸ってるような感じだったとか。
「あ、お兄ちゃんだな」と父は思って、眠たかったのでそのまま玄関を開け
ようとしたとき、なぜか急に背筋がゾクゾクッとして、ものすごい恐怖感に
襲われガタガタ震えながら家の中に。
布団に潜り込んでも震えが止まらず、眠りに落ちるまで泣きそうだったそう。
だって、そのひとの立っていたあたりの向こうは、斜面になっていて、
人がそんな風に山に向かって立っていることなど不可能なんです。
でも、確かにその人はそこにいた。
朝になって思い出すとやっぱり恐くて、と同時に「兵隊にとられて、南方に
行ってるお兄ちゃんが、どうして夕べはあそこにいたのか・・・」
と思うと、あれは夢だったのかな、と自問自答してみたり。
それからすぐ、お隣りにその長男の戦死の報告が届きました。
(第二次世界大戦中の出来事です) (65sn)
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